父の死を悲しいと思えない悲しさ

話は過去に戻ります。

前にも書いたように実家暮らしの時から軽い気持ちでキャッシングをしてしまうこともあった私。

それでも翌月にはすぐに返していましたし、一人暮らしになってからもそれほどお金を借りることはありませんでした。
住民税の支払い時はたまにきつくなり、借りてしまった記憶もありますが…。


また、今みたいにスーパーなどでクレジットカードを使うことが一般的ではなかったので、基本的にはすべて現金払い。
ネットショッピングもそれほど盛んではなかったですしね。

なので、お金が無くてきつい!という時期はありましたが、それは休日が多いために手取りが少ないとか(派遣社員だったので)、上のように税金の支払いがあるとか、そんな時でした。
今みたいに、クレジットカードの出費がすごくて、その支払いで…ということは無かったです。


そして、そういう暮らしが数年続いた頃、正社員のオファーが。
幸いにも学歴は関係ないと言ってくださった会社で、事業内容にも興味が持てたので、ありがたく雇っていただきました。

そして生活は驚くほどに向上。
正社員になったからといって住居も変えなかったので、生活費は変わらず、自分が使えるお金が増えただけ。
(思えばこの頃に貯金しておけば良かったなぁ…と本当に後悔しています…)


そんなわけで生活にも困らなくなり、数年経ったある日、突然父が亡くなりました。
病気でも事故でも無く、本当に突然死です。
自殺でもありません。
人間こんなことがあるんだな~と、悲しみよりも驚きでいっぱいになったぐらい。
自宅で突然…だったので、警察も来たようです。


そんな死だったので心の準備もまったくできていないし、家のどこに何があるかもわからない。
以前も書いたとおり、母は家のことが何もできない人。
書類のありかはもちろん、家にお金がいくらあるのか、どこの銀行に口座があるのかすらわからないので、本当に苦労しました(私が…)。

で、ようやく探しあてた通帳も記帳していなかったので、記帳しに。

すると残金数百円(苦笑)。

保険の書類も見つかったけど、傷害保険程度のものしか加入していなく、生命保険は一切無し。
もともと自分勝手な人だと、自分の父ながら軽蔑していましたが(酒乱だし)、本当に家族のことを考えていない人だったんだな…とわかりました。

月に2~3千円の傷害保険をかけるならば、医療共済でもいいじゃないですか。
当時すでに70歳を超えていた父ですが、入れる保険・共済はありました。
病歴も無いし、もっと早い年齢で加入していればよかった話です。

たとえ死亡時に数万円しかもらえなくても、入院日額が2,500円程度しか出ないとしても、入っているのといないのでは雲泥の差です。
お金=愛情だとは必ずしも思えませんが、この場合は明らかにそうだと思います。

そして、そんな父だからこそ、私は今でもその死を悲しいとは思いません。
(それでも当時は悲しい気持ちになりましたが…)

むしろ、言い方は悪いですがぽっくり逝ってくれてよかったとすら思います。
入院でもされていたら、それこそ支払えないですからね…。
葬式代も、私がクレジットカードのキャッシングで用立てたので。


そう、私の本当の借金生活は、ここから始まったと言えます。
ここで数十万円という単位の借金をすることになり、そして父の借金までも相続してしまうこととなるのです。

こうやって思い返していくと、父の死を悲しく思う気持ちは薄れていく一方です。

また、家のことを何もしてこなかった、父の死亡時も何もできなかった母に対する怒りというか、ガッカリした気持ちもかなりあります。
私が生まれる前にも父は店をつぶし、夜逃げ同然で借金取りから逃げたこともあるそうです。
ギャンブルも好きでしたしね。
そんな人が夫なのに、なぜ家計を任せていたのか…。
なぜ自分の稼ぎ分を少しずつでも貯金してこなかったのか。
今は貯金ゼロのまま、田舎で国民年金暮らしをしていますが、自業自得だと思ってしまいます。
それでも親だし、高齢なので助けたい気持ちもありますが…。
その思い・葛藤は、現在進行形で私を苦しめています。


何にせよ、自分が子どもを持った今、親を反面教師として生きていくしかありません。
子どものために財産を残してあげることはできないかもしれませんが、せめて老後に心配をかけないように、迷惑をかけないようにと、生活が苦しい中でも年金保険で準備しているところです。
医療保険ももちろん。

なんだか、お金のことばかり考えている自分が嫌にもなりますが、これは家族への愛情です。

また、これはお金の面だけではありませんが、自分の子どもに死を悲しまれないような、そんな親にはなりたくないと心底思うのです。





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